技術的には無垢フローリングなどをLL-45、LL-40などの床遮音規定のあるマンション等に施工可能な工法をスタジオダックスでは確立しています。しかしマンション管理者や理事会などによっては頑固に新建材のメーカー既成床以外は認めない所もあり、「絶対できます」とは言えません。マンション管理者に「床の遮音規定さえ守ってくれれば素材は何でもイイよ」と、言わせれば勝ったも同然です。ただし、値段は高価です・・。
床の遮音等が管理規約にない場合はほとんど大丈夫です。しかし共同住宅に住む者の責任として最低でも下階住人への配慮は必要でしょうね。また、管理規約で可不可に関わらず1階部分（下階に部屋がない）ならまず問題ないでしょう。

電気式、温水式、いずれも普通の床暖房では無垢のフローリングは割れたり反ったりするので貼れません。無垢床には専用の低温式床暖房を施工する必要があります。その為、新規なら問題ないですが既存に床暖房が設置されている場合はそれを撤去して新たに無垢床用床暖房を施工し直さなければいけません。

同じ左官塗り壁ですが表情と機能には違いがあります。珪藻土は調湿、脱臭、汚れにくいなどの機能がありますが、漆喰は調湿機能がある程度です。タバコを吸うお宅なら迷わず珪藻土です。漆喰ならすぐ黄色くなります。
見た目は漆喰の方が真っ白で光沢がありモダンな印象があり、珪藻土の方は柔らかな印象の空間に仕上がりますね。それぞれお好みで選択されてイイと思います。ところが予算面では大きな違いがあって、漆喰の方がかなり高くなってしまうので意匠的によほどのこだわりがないかぎりほとんどの場合珪藻土に落ち着くケースが多いですね。
素材自体の値段はそんなに違わないのですが、珪藻土は軽いのでクロスの上など既存壁や天井にそのまま直に塗れる特徴があります。ところが漆喰は重い為、新規に綺麗な下地を作ってやる必要があるので高価な訳です。

スタジオダックスの建具（扉の事）はすべて現場ごとのフルオーダー、セミオーダーです。メーカーの既製品建具は枠、金物などすべてセットで組まれているので大工さんが一人行けば交換できます。ところがオーダー建具の場合、建具自体の値段が既製品より高い事はもちろん、枠の取り付けに大工さん、建具の取り付けに建具屋さん、仕上げに塗装屋さん、ガラスを入れるならガラス屋さん、などなど1ヶ所の建具交換に沢山の職人が関わってくるのでとっても高くなっちゃいますね。リフォームなどの場合は建具の交換だけでなく他の作業もある訳で、相対的には建具1ヶ所にかかる工賃は安くなって行くのです。
オーダーの場合ちょっとした工事だから安いと考えるのは間違いで、ある程度のまとまった内容をやらないととっても割高になる事を知っておいて下さい。

小売り関係は一切行っていませんし、近々に予定もありません。