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10-20 EX DC 10-20 EX DC
10-20mm F4-5.6 EX DC。結論から言うと極端な広角画角の扱い難さを無視すれば、万人にお薦めできるレンズです。12-24mm EX DGはスバラシいレンズですが、かなり使いこなしがムツカシく、その唯一な画角に魅力を感じる方にしかお薦めできませんでした。ところが10-20mmは10mm(SD9/10の場合35mm換算約17mm)と言うSDでは唯一かつ銀塩並の超広角にやっと手が届いた事だけでなく、画質やハンドリングなど気楽にスナップも可能なくらいの仕上がりに少々驚いています。10mmなんて画角、相当無茶な設計のはずなのに、歪曲収差や色収差などうまく補正し高画質を実現しています。スバラシイ。DCレンズと言うデジタル専用レンズで銀塩には使えませんが、DC仕様だからこそ可能だった仕上がりなのかもしれません。ちょっとホメ過ぎ?下のサンプル画像やギャラリーでご自身の目でご判断下さいませ。
10-20 EX DC Lens -

15-30mmや12-24mmの様なハデな前玉の出ッパリが無く、扱っていて精神的に気楽です(苦笑)その為か逆光に強く、ゴーストも入りにくくなっています。超広角レンズなのに非常にコンパクトに仕上がっていて、DC仕様の恩恵とHSMの技術向上が実感できますね。歪曲収差もうまく補正されていて周辺の歪みも許容範囲です。開放からシャープなので、オートで気楽にスナップを撮って楽しめます。ウ〜ん・・イイ事ばかりでつまんないですね。じゃあ欠点を。12-24mmと同じでAFがイマイチしっくり来ません。やはり目測でのMFの方が確実にピントがきます。超広角の場合ファインダーを覗いてもどこにピントが来ているのか判断するのは至難の業です。AFに頼らないで目測を信じるのが鉄則なんでしょうね。なので欠点とするにはちょっと可哀想かもしれません。

三脚に据えてしっかり水平を出してやればインテリアや建築など、この画角のありがたさを実感できます。ところが手持ちでスナップを撮ると非現実的で極端なパースがかかって「作画」として成立させるのはとてもムツカシイです。それこそがこのレンズの本当の欠点かもね。

歪曲収差の例です。周辺部に歪曲が見られますが、中心部は見事に補正されていますね。この画角と値段を考慮すると、個人的には十分許容範囲です。ちなみに右下手前のレンガ壁は、実物が曲がっていますので、レンズの歪曲収差ではありません(苦笑)ただ、上部の鉄骨梁が極端に曲がっているのがちょっと気になるので、もう少し検証の余地ありです。
12-24mmの歪曲収差補正はみごとだったのですが、SD9/10しか使っていないので中心部の絵しか見ていない状態で私は判断している訳です。フィルムなどフルサイズで使えば周辺部はどの程度歪曲しているのでしょうか?そういった事も含めて本当はDCレンズではなく、フルサイズ対応の10mmレンズが欲しかったのが本音です。しかし無いものねだりをしてもしょうがない訳で、SD9/10が35mm換算約17mmの画角を手に入れた事を素直に喜びましょう。
10-20mm、12-24mm、15-30mm、ガチンコ勝負はこちら!

Sample-01

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ウ〜ン、辛口・・

デジモノクロ考

SDを使い続ける訳

10-20 EX DC

こだわりの品々?

50 MACRO EX DG

12-24 EX DG

正常進化だけど・・

LAB

SD9と言う異端児

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