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Antique Door knob
最近のドアノブはレバーハンドルが主流で握り玉はドンドン姿を消してきています。これはユニバーサルデザインの概念が定着すると共に、握力のない子供やお年寄り、障害者にも楽に扉が開けられるレバーハンドルが推奨される様になった事が大きな理由です。それら機能を語り始めるとスタジオダックスのテイストを総て否定される事になるので、あえて無視して(大汗)意匠優先で握り玉を使い続けている訳です。 通常は新品の真鍮ミガキや真鍮クロームメッキなどの感触の良いムクな握り玉を使うのですが、空間のポイントとしてアンティークの握り玉を使う事があります。施主様から支給されて使うケースも多くなってきました。しかし飾るアンティークとは違ってそれらを実際に機能する状態で使うには、輸入して売る側のモラルと実際に施工する側に理解と知識がないと使えない、なかなか厄介なシロモノなのです。
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アンティークのドアノブは真鍮、セラミック、ガラスなど様々な素材、意匠がありますのでそれらはお好みで選んで下さい。割れや汚れ、ガタつきなどはあたりまえですが、程度によっては修理補修の必要があります。アンティークの場合それら程度によって値段が決まっている訳なので極端に安いモノは壊れていたり部品が欠品しているなどの不良品をつかまされるリスクが高くなります。結局修理で高くなったり使えない事もあるので購入時には十分確認が必要です。 それら表に出て来る部分ばかりに目が行きそうですが、ドアノブなどのアンティーク金物は機能としても十分使えなくては意味がありませんね。
ドアノブとしてもっとも重要なのは角芯の種類と状態です。回転を伝え、力のかかるパーツなのでノブとの連結がしっかりしている事はもちろん、ノブとの固定方法によっては大きく改造が必要な場合がありますので、多少でも構造を理解してから購入した方がイイものに出会える確率が上がるでしょう。
Atype Btype
アンティークノブの場合、上写真の二種類の角芯がほとんどです。角芯にボルトの様なネジが切ってあって、横ビスで回転止め固定するタイプ(左上写真Aタイプ)、角芯に横ビスで直接固定するタイプ(右上写真Bタイプ)です。Aタイプは扉の厚みに柔軟に対応出来、比較的改造なしに簡単に取り付けられます。ところがBタイプはネジ穴の位置が決まっているので、扉の厚みに合わない場合は加工が必要になってきます。数ミリの差ならワッシャーをかませば何とかなりますが、経験上ほとんどの場合大改造が必要な厄介な方法です(苦笑)なんでこうなるのかって?それは海外の扉は分厚いのでそれにあわせたノブを日本の標準的な厚みの扉に付けようとしている我々が悪いだけなんですよ。考えれば当たり前の事なので潔くあきらめて加工しましょう。
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image アンティークのドアノブを扉に付けるには、最低でも上写真くらいのパーツを一式揃えなければ付きません。逆に言えば購入時にビス一本でも欠品していたら付かないのです。その場合は代用品を調達するとか加工するとかが必要になりますね。ただし、この写真の構成はあくまでこのドアノブを付ける為に必要なパーツなので、違うドアノブでは構成が違ってきますので参考として見て下さいませ。

アンティークドアノブ
ノブ本体、角芯、固定横ビス

丸座
ドアノブの軸径に合った丸座。ノブと一対になった純正のアンティークモノか、輸入販売するショップなどがアンティーク風の丸座をセットにしてくれる場合が多いです。表用、裏用の2枚必要です。

丸座取付用木ビス
アンティークのオリジナルが一番良いのですが、大体紛失していて、代用ビスを付けて売っている場合が多いです。出来ればアンティーク風でマイナスビスを調達できれば雰囲気が出ますね。

ケース
ストライク、裏箱、取付木ビス
ケース本体、プレート等付属品一式
スタジオダックスではケースは新品をノブとは別途購入します。たまにアンティークのオリジナルケースが付いた状態のモノもあるのですが、使わない方が懸命です。この写真は空錠(鍵なし)ですが、鍵を付ける場合はケース本体も変わってきます。また、ノブを販売するショップが対応するケースをセットにしてくれる場合もありますね。

ワッシャー
Bタイプのノブなので、扉厚との微調整の為に角芯に合ったワッシャーを用意します。Aタイプの場合は必要ありません。

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ケースのハブと呼ばれる四角い穴に角芯を貫通させる訳ですが、アンティークの角芯は様々なサイズがあり、かつ精度も悪いのでまともに断面が正方形であったためしがありません。また、サビや変形などで表面が均一ではありません。そこでスタジオダックスでは角芯をノギスで計って、最小寸法に近く角芯より小さなハブ穴のケースを調達します。そして角芯をヤスリで削ってハブに通す訳です(汗)これでやっとアンティークドアノブの取付準備が終了です。 いかがでしょうか?最近はネット販売やネットオークションでアンティークノブも多く出回っていますが、実際に使おうと思ったら上記の様な条件をクリアしなければいけない訳です。ご自身で全部ヤルも良し、販売ショップが全部面倒を見てくれるなら最高。施工者(設計者、工務店、建具屋)が加工して取付まで面倒みてくれるのか、購入前に確認しましょう。じゃないとタダの飾りになってしまう可能性が大です。それは悲しい事でアンティークは使って初めて生きてくるのです。
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