意匠のこと、機能のこと、環境のこと、古いモノ、新しいモノなどなど
古くて新しいモノなどを日々探っています。
それは、わるく言えば「ガンコ」よく言えば「こだわり」

ライフスタイルは人それぞれ。身の丈にあったオーダーメイド。
手づくり感覚を大事にしています。

人それぞれに好みのライフスタイルが存在しているはずです。しかしあらゆる環境の制約から不満を感じつつも現状に満足せざるを得ないケースが多いのではないでしょうか。洋服を着替える様に住空間も装い直す事が可能です。もちろんお金のかかる事ですが、無理のない範囲で徐々に変えていく事ができます。

スタジオダックスでは、あらゆるスタイルの空間を提供致します。共通しているのは自然な素材を出来るだけ使用した時間と共に味の出てくる「ノスタルジックな無垢空間」です。

色々な素材がありますが、より自然でより素朴な材料を使って、飽きのこない時間の経過と共に味が出てくる空間を作っています。実はそれらの素材は非常に個性が強く使い方を間違えると主張しすぎて空間のバランスを壊します。素材の特徴を良く理解しディテールに振り回されない、広い視野を持つことからスタジオダックスのデザインは始まります。

本物の質感、ムクの質感にこだわっていますので苦労は絶えません。海外からの輸入素材が多いので入ってくるたびに表情も寸法も精度も変わって二度と同じ物は手に入りません。また、良いものを手に入れるには足を運んで実際に見て触って吟味し、それらの状態に合わせた設計と施工をする必要が出てきます。見た目はもちろん重要な要素ですが、長く使うために品質の良いものをセレクトする事が大事と考えています。

輸入の古レンガや古材など、歴史を重ねてきた素材たちは圧倒的な主張をします。おしゃれだからと軽い気持ちで使うとチグハグで重い空間になってしまいます。外国と日本では感覚もエレメントも根本的に違うので、単純に外国の真似をしても良い空間にはなりません。文化や様式、そして「あこがれ」をうまく消化する事が大事ですね。

シックハウス症候群や環境アレルギー、最近では法的にも化学物質の規制が強化されています。しかし住宅やマンションは安く簡単にと業者の都合で造られる事が多く、見た目にオシャレで清潔そうでも実はとても恐い空間であることがいまだに多いと考えています。
ケミカルな材料は値段も安く、施工性もよく、造り手にとっては最高の選択ですが、住み手にとって値段が安い事くらいしかメリットを見つけることができません。逆に住み手のデメリットの方が重要です。毎日の生活の中でケミカル素材から発生する有害な化学物質を吸うことが体に影響を及ぼすのは明白です。また、環境負荷が高い事も大きな問題です。

そこで自然なモノが注目されていますが、自然素材という物はなかなか面倒で手造りの要素がかなり多いのが現状で、専門知識が必要な上にそういった材料に慣れた職人の力も必要になってきます。採算性も非常に悪く、なかなかビジネスとしては成立しません。

スタジオダックスではなるべく自然な素材を使用しています。理想は100%自然素材で造りたいところですが、自然素材は値段も高価ですからご予算とのバランスをとりながらセレクトしていく必要があります。

スタジオダックスは環境とのバランスをとりながら、良い物は積極的に、悪い物はなるべく使わないという姿勢を貫いています。

スタジオダックスの考えるエコロジーとは、長く使い続けられる空間を造る事です。なるべく廃材を排出しない事が重要です。どんなに自然な素材を使用しても解体された後でリサイクルされることは稀で、他のゴミと一緒に廃棄されるのが現状です。そういった社会の仕組みを整備するのは非常に遅れていて、我々の理想や思想はまったく及びません。

今我々の出来る事はゴミを出さない事なのです。一度リフォームや新築をしたら簡単な補修で直せる仕上げをする、時間と共に味が出てきれいに汚れる素材を使う、飽きの来ないデザインにする、等が大切だと考えています。

みなさんも自分の健康の事、環境の事を一緒に考えてみませんか?