新築マンションを購入して10年。日々の生活が忙しく部屋にはあえて無関心を装ってきました。特に不便な訳でもなく、建物もしっかりしていてメンテナンスも早急には必要ない。ところが休日にふと我に帰ると部屋の余りの生活感に圧倒されます。10年間でたまった物や雑貨や洋服があふれ、気付くといつも決まった範囲で生活し、ほとんど活用されていない空間が多くある事に気付きます。ウ~ン何とかしたい・・。

そこで限られた予算の中でどこまでできるか検討します。洗面、浴室、トイレ、キッチンなどまだ綺麗な水周りは既存のまま。空間を広げて光を取り込み、あふれる物の収納計画。そして雑貨が飾れるやわらかな部屋への模様替えに予算の総てを注ぎ込む事になりました。

インテリアのイメージはすべておまかせ頂けたのでスタジオダックスのテイストで遊ばせてもらいます。雑貨など小物は良いモノがそろっていたのでそれらをうまく生かしたいところですね。
あふれる物や洋服はウォークインクローゼットを新設し雑多な生活感を視線からはずします。既存キッチンも収納とディスプレイを兼ねた間仕切りで仕切り、コンパクトで機能的なキッチンを計画します。

玄関を入るとカラー合板で作られた安っぽい下駄箱が目に入ります。作り直すか何か化粧でも?と思ったけど、普段よく履く靴以外はご丁寧に箱ごと下駄箱に入っています。それならわざわざ玄関に靴を置く必要はないね。ウォークインクローゼットに靴も収納してもらいましょう。姿見を付けてアンティークの椅子を飾ると、玄関と廊下も部屋になりました。

明るく広くなった部屋。雑多な生活感を排除したから、大好きな雑貨や海外旅行の思い出を好きな様に飾って楽しめます。無垢の床は足触りもよく、習慣になった自然素材のワックス掛けも楽し。これからもがんばって働けそうです。

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