細かな間仕切りを解体し天井を落とすと、カッコイイ鉄骨が剥き出しになってきます。この部屋が良くなるも悪くなるもこの天井をいかに扱うかにかかってきますね。店舗など商業施設等ならどうにでもなりますが、ここは一般住居。冷たい印象にならないでモダンになりすぎない様にデザインを練ります。スケルトン好きの面目躍如といったところでしょうか。

まだまだ全体の補修を含めて完璧な状態まで至っていませんが、人が住む事で建物は生きてきます。愛着をもってじっくり手を入れて行けばきっと次世代にも受け継がれていく事でしょう。
耐震や様々な理由でどんどん建て替えが進むニッポン。それは古来からの日本の文化なんだけど、もっと古い建物の良さを考えたいところですね。

(おわり)

場所:東京都目黒区/戸建工場2階部分
規模:UB、和室を除く約53平米部分リフォーム
便器、キッチン本体は既存利用
床:パイン無垢フローリング(オスモ仕上げは施主のD.I.Y)
テラコッタタイル貼り
壁:AEP塗装仕上げ(施主のD.I.Y)
一部OP塗装仕上げ
天井:スケルトンOP吹き付け塗装
その他:玄関無垢戸製作
各種収納、キッチンアイランド収納造作
ベランダ木製手摺造作(床防水含む)
屋上防水工事(施主手配工事)

設計・施工:スタジオダックス
Photo:SIGMA SD10/12-24mm EX DG