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1999年より自宅でスタートしたスタジオダックスでしたが、狭い自宅で仕事をする生活が物理的に限界。そうして自宅から歩いて行ける場所の別邸を探しはじめたのが2002年に入ってからでした。数社の不動産会社に打診していたところ、以前から目をつけていた建物の最上階に空きが出たとの朗報をうけてさっそく内見します。建物の雰囲気は古くさくて最高だけど、36平米しかない内部はもうボロボロですねぇ。普通の人ならまず手を出さないと思われる空間ですが、窓や玄関戸も古くてステキ。フルリフォームを考えている我々にとっては理想的な空間。ワンルームにプランしてあげれば気持ちの良い部屋になる匂いがプンプンしますよ。狭くてもアイデアとライフスタイル次第で広く快適な部屋は実現できます。実験も含んだ様々な要素を盛り込んだ住空間が完成です。

2017年に手放した今は無きこの部屋。きっかけは東日本大震災でした。震度5弱の世田谷でしたが、古い鉄骨造りのこのマンションはそれ以上と思われる激揺れ。ヤバいな。建物のプロとして売れるうちに手放す判断も必要だ。意匠優先で断熱しなかったから暑く寒い部屋だったけど
風が通る気持ちイイ部屋だったな〜。あぁ懐かしい・・。

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