築30年超の古いマンションに長年お住まいの年配のご夫婦は共に現役バリバリの忙しい日々をお過ごしです。今だに年々仕事が増える充実した日々。その反動として片付けるキッカケを失った部屋は、家政婦さんも裸足で逃げ出すほどの荒れ放題になっていました(苦笑)
このままじゃいけない!!体調がすぐれないのは加齢だけではなく部屋に原因がある事も明白です。もう強制的に抜本的な環境の変化を考える必要性に迫られてきました。経済的には新しいマンションや戸建に住み替える事も可能だけど、長年住み慣れたこの部屋には利便性と愛着があります。再生できるものなら「終の住処(ついのすみか)」として住み続けたい!!そうして「リセット」を合い言葉に全てが動き始めました。

とにかく施主さまの要望は明快でした。総てをリセットし、ライフスタイルを含めた住空間全体を提案してほしいとの誠に潔い要望です。スタジオダックスが考える理想の空間を作ればイイので精神的にはとってもラクで楽しめそうです。ところが現状を目の当たりにするとコリャ大変な事になりそうだわ・・(大汗)
通常なら解体工事からスタートですが、ココではまず長年蓄積されてきた大量のモノ(ゴミ?)、ボロボロの家具や家電などを分別することから始まります。出るは出るはで解体工事終了時にはルーフバルコニーいっぱいになってしまいました。マンションの5階なのでこれらを下に降ろすにはエレベーターを数日占領してしまう恐れがあり、リフォームでは滅多にお目にかかれないクレーン車まで出動する大騒ぎです。
やっと内装工事が始まっても、きびしいマンション規約、完全フルリフォーム、床遮音対応、床暖房、仕事に欠かせない大量の本収納、広いルーフバルコニーのデッキ工事、家具や家電のコーディネート等々通常のリフォームの倍近く作業があります。それに加え「好きにやってイイよ」と施主さまから言われてるもんだからついつい張り切っちゃってヘトヘトな訳です(汗)

そんなリフォームはスタジオダックスの定番に囲まれた無垢で機能的なインテリアに仕上がりました。モノがあふれ人を拒絶していた部屋に自然と人が集まりはじめましたよ。

2010年夏、本棚の追加や地デジ対応テレビの壁掛け設置工事などのプチリフォームをしたので、リビングの様子は2005年当時とはちょっと変化しています。リビング全体が本に囲まれ、若者も集まってくる「研究室」の風情となっています。(写真はナシ。ゴメンナサイ)

白く清潔な3in1だったのですが、完成して数年でカビだらけになってしまいました。原因は明白。ついつい換気扇を回さないで入浴しちゃってそのままお湯も張ったままで放置しちゃう日々・・。「換気扇まわしてね」と指導してもやっぱり回さない(苦笑)ダメだなこりゃ。もうこうなったら強制措置しかない!!
そこで2010年のプチリフォーム時に24時間換気システムを導入して意識しなくても常時換気されている環境にしましたよ。カビも除去し再塗装したら2005年当時の姿に戻りました。これからは大丈夫だろう?

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