最近はマンションの床遮音や床防音性能に関して規約がキビシくなってきています。無垢フローリングやタイルなどでもそれらの数値基準をクリアする方法があるのですが、一部のマンションではカーペットしかダメとか現状の仕上げ以外は禁止などの規約が存在します。アレルギーの元凶で見た目にも人気のないカーペット。妥協しながら生活されている方も多いのではないでしょうか。そんなお客さまには天然素材を織込んだ床材をお薦めしています。

以前はココヤシの繊維を織込んだ素材を好んで使っていましたがゴワゴワし触感が悪いものでした。最近はサイザル麻という船舶用ロープなどに使われる丈夫だけどシットリとした繊維を織込んだ床材を使っています。

決して妥協した床材なんかじゃ無い雰囲気と機能をもった素材です。フロアーエレメントのもう一つの選択肢ですね。

マギーサイザルというサイザル麻の床材です。ロールタイプの長尺をカーペットの様に敷き込む方法とタイルタイプのものを並べる方法があります。タイルタイプの方が表情を作れ部分交換ができる利点があるので好んで使っています。
一般的なカーペットにはない調湿などの機能があり、天然素材なので静電気で汚れる心配が少ない丈夫な断熱防音床材です。（住吉K邸）

マヤヘンプというサイザル麻の床材です。上のマギーサイザルと織り目の大きさ以外はほぼ同じものです。

これらの床材は一般的なカーペットと比べれば堅い素材です。見た目や機能はカーペットの部類ですが感覚的にはフローリングなどに近いでしょう。天然素材なので安全かつ経年変化を楽しめ、汚れや傷みも自然で味がありますね。（天王洲N邸）