わざと古く見せる仕上げをしたり、古材を探してきたり、インテリアのポイントとして使うとなかなか味わい深いものです。あまり多用すると野暮ったくなってしまいますので、遊び心として使っていくと効果があります。

古材と言っても多種多様な物があります。線路のまくら木や古い家屋を解体した物、その辺に落ちている小枝や木っ端も古材と言えるかも知れません。建材として流通している古材も国産、アメリカ産、ヨーロッパ産などでそれぞれ雰囲気が違っていて面白いですね。つまり、古材を使う場合はイメージに合った素材を探さなくてはいけないのです。イメージは合っていてもサイズが小さかったり短かったりして使えない事もあり、運がかなり重要だったりします。

古材は高価なので表面をきれいに製材していない木に染色してイミテーションを作る事もよくやっています。その他、FRP(プラスチック)のイミテーションなども流通していますが、さすがに使った事はないですね(苦笑)

化粧梁とニッチ棚に古材を使った一番オーソドックスな例です。その他、ディスプレー棚などにもよく使いますが、機能面ではあまり期待できないので部屋のポイントとして意匠優先でデザインすると効果的です。(DACHS ROOM)

ダイニングに化粧梁として古材を使った例です。古材が接する壁や天井の仕上げはやっぱり塗壁かペンキですね。クロスなどではせっかくの素材が台無しです。(本羽田M邸)

SPFという構造材をきれいに製材しないでオスモを何度も塗ったり拭き取ったりしたら古材風になります。その他にもいろんな手法を使えばこんな意匠が安価に実現できたりしますよ。(川口M邸)

古材は意匠優先で機能的でない事が多いのですが、機能を楽しむ古材としてアンティークの扉がありますね。見た目の表情はもちろん、その大きく重い無垢なアンティーク扉は開閉するたびにその存在を実感できます。

ただし施工は大変だ。必ず反っているし古いガラスはとっても貴重。金物はほとんどの場合壊れているので直したり代替金物を調達したり・・。好きじゃないと扱えないかなぁ。(目白O邸)

古材とはちょっと違いますが、木の目が強く出ている素材にペンキをべったりと塗ると昔っぽいカントリー調の雰囲気がでてきます。
きれいに仕上げないで、はけ(筆)ムラをわざと出すように塗り、簡単でコストもかからず広い面積でも観賞に耐えます。メンテナンスも簡単な仕上げ方の一つです。(DACHS ROOM)

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