最近の建物は経済優先で塗装済みの既製品を現場でパタパタと張付けて行く手法(乾式工法)が多くなり、一般的な現場では塗装が極端に少なくなっています。しかしスタジオダックスは無垢の素材を多用する為、どうしても現場塗装が多くなり時代に逆行し続けています。また、できるだけ自然で人体に害の少ない塗装を心掛けているので乾燥時間も長く、非常に効率の悪い仕事を好んでやっています。

最近多くなってきた自然塗料は日本製で良い物はなく、ほとんどドイツを中心とした輸入品が中心です。その中でスタジオダックスが良く使うのは「オスモ」と言うメーカーの商品です。自然塗料だけど場所、表情、色に制約が少なく、塗りにも染色にも対応でき扱い易いのが特徴です。しかし乾燥時間がやたら長いので工程監理が大変ですね。

注意:
オスモなどがたっぷり付いた布(ウエス)を重ねて放置すると自然発火の危険があります。水に浸けたり広げて乾燥させるなど、取扱説明書にしたがって処理して下さい。

自然塗料ではないけど、一般的な水性ペンキ(AEP)も安全な塗料なので壁や天井などの広い面積を安価に仕上げる為によく使っています。汚れたら塗り重ねればいいし、下地処理さえうまくいけば比較的簡単に塗れるのでDIYでお客様自身で塗る事もできる利点があります。

水性ペンキ仕上げの場合、ツヤ消しをローラー又はハケで平坦に仕上げるケースが標準です。下地の処理によって下地が透けたり、拭き取って染色風にする事もできます。ローラーを使用すると表面にブツブツの表情がつき、ハケで塗るとハケ目が残ります。

下画像は塗り壁風のペンキ仕上げです。パテで下地にデコボコな表情をつけた上にペンキを塗って、左官で仕上げた様な効果を狙う方法です。比較的安価にアナログな雰囲気に仕上げる場合に最適ですね。

スタジオダックスの施工例で多いスケルトン天井の場合、水性のペンキをローラーまたは吹き付けで仕上げています。下地が木の場合が多いので下地処理をしっかりやって何度も塗り重ねないと真っ白にならない。ペンキ屋が嫌がる仕様ですな(苦笑)
(北浦和K邸)

スタジオダックスでは「オスモ」を塗ったフローリングなどの最後の仕上げに「アウロ」と言う自然塗料メーカーのワックスを使っています。扱いがとっても楽なのでお客様のメンテナンスにもお薦めしています。最近は一般的になってきてどこでも買えるのでぜひお試しくださいませ。

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